こどものそら通信

ワークシート「処遇改善等加算2職位表」で加算2を効果的に活用しよう!

こんにちは!
社会保険労務士事務所こどものそら舎です。

『こどものそら通信』の今月号のテーマは、
【ワークシート「処遇改善等加算2職位表」で加算2を効果的に活用しよう!】
です。

コンテンツでは、
処遇改善等加算2の支給対象となる職務内容や職位などを書き込める
ワークシートをご案内します。
また、処遇改善等加算2の支給要件のひとつである職務内容、職位などを
規定するための規定例、職員への周知文書の一例をご案内します。

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毎年、新たな年度が始まると取り掛からなければならないのが
処遇改善等加算の手続ですね。

今年度の加算率認定のための申請書類の作成や
前年度の実績報告のための書類作成に取り掛かっている先生も
たくさんいらっしゃることと思います。

内閣府では、園の収支状況や職員の給与月額などとともに、
処遇改善等加算を取得している園の割合や取得していない場合の理由、
加算をどのように処遇改善しているかなどを調査し、公表しています。

令和元年度の調査結果によると、
たとえば、保育所と認定こども園の処遇改善等加算の取得率は、
加算1(基礎分)は、保育所・認定こども園ともにほぼ100%
加算1(賃金改善要件分)は、保育所 約95%、認定こども園 約96%
加算2は、保育所 約87%、認定こども園 約88%
と、多くの園で取得していることがわかります。

 ★令和元年度「幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」
  集計結果公表ページ(厚生労働省):
  https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/data/index.html

多くの園で取得している処遇改善等加算ですが、
処遇改善等加算の目的に照らして効果的に活用できていますか?

特に、処遇改善等加算2は、職位、職責又は職務内容等に応じて、
それを任命された職員に支給するものです。

加算2を受け取っている職員自身が、なぜ支給対象になっているのか、
支給対象者に求められる役割はどんなことかなどをしっかりと理解できるよう、
園の制度を整える必要があります。

そもそも処遇改善等加算とは、
「教育・保育の提供に従事する人材の確保及び資質の向上のため、
賃金体系の改善を通じて“長く働くことができる”職場環境を構築し、
もって質の高い教育・保育の安定的な供給に資するものとすること」
を目的として設けられたものです。

そのため、処遇改善等加算を取得するためには主に次の要件を満たすことが必要です。

1.園の職員の職位、職責又は職務内容等に応じた勤務条件等の要件
  (職員の賃金に関するものを含む)を定めていること
2.職位、職責又は職務内容等に応じた賃金体系を定めていること
3.1・2の内容について、就業規則等に定め、全ての職員に周知していること
4.職員の資質向上の目標や取組(研修の実施や能力評価の仕組み)を整え、
  全ての職員に周知していること

ここでポイントとなるのが、「職務内容」です。

「職務内容」とは、言い換えれば「その職位に期待する役割」のことです。

加算2の支給対象者に辞令を交付するとき、
職位や手当額だけでなく、「職務内容」も職員に知らせていますか?

「職務内容」やそれに伴う手当額を就業規則や賃金規程等に定めて、
全ての職員に周知していますか?

加算2の支給対象である職位に期待する役割を「職務内容」に定めて、
園の全ての職員に周知することによって、
加算2による手当が何のために支給されるものなのかを
支給される職員だけでなく他の職員にも理解してもらうことができます。

また、期待する役割を「職務内容」として定めることで、
園が目標とする保育を職員に伝えることにもつながります。

今月の『こどものそら通信』では、
加算2を支給する目的、職位に期待する役割を改めて見つめ直し、
職員にしっかりと伝えられるよう取り組んでいきます。

  *****●会員限定コンテンツのご案内●*****

★~★~★「処遇改善等加算2 職位表」 活用講座★~★~★

《Step1》 「職務内容」を考えましょう!

加算2の対象となる職位に期待する役割を考え、
「職務内容」としてワークシート1のA欄にまとめていきます。

園の保育理念や保育目標、園で現在抱えている課題、困っていること、
改善したいことなどをもとに考えていくと、期待する役割を見つけやすいです。

副主任保育士にあたる職位であれば、たとえば、
・園長や主任保育士をサポートすること
・園長や主任保育士と専門リーダーの橋渡し役をすること

専門リーダーにあたる職位であれば、たとえば、
・園の保育理念・保育目標を具体化するための計画を策定すること
・職務分野別リーダーを取りまとめ、各リーダーの取組をフォローすること

職務分野別リーダーにあたる職位であれば、たとえば、
・園の保育目標を担当の分野で具体化するため、専門リーダーとともに、
 メイン担当者として、取組課題を見出し、課題に取り組むこと

など、任命された職員が、どんな働きを期待されているのか
イメージできるようにまとめることが大切です。

職務分野別リーダーについては、
それぞれの分野に応じた役割をさらに詳しく決めていきます。

《Step2》 「職務内容」に応じた「職位」を考えましょう!

Step1でまとめた「職務内容」に応じた「職位」を決めていきます。
すでに園にある職位を当てはめてもよいですし、
「職務内容」に応じた職位を新たに作ってもよいです。

たとえば、職務分野別リーダーのうち、
園の感染症対策に関する職務を担うリーダーであれば「衛生管理リーダー」、
職員の働く場所を整える職務を担うリーダーであれば「職場環境リーダー」、
など、期待する役割をわかりやすくシンプルにした名称もおススメです。

「職位」が決まったら、ワークシート1のB欄に記入していきます。

《Step3》 それぞれの手当額を決めましょう!

「職務内容」と「職位」が決まったら、それぞれの職位に支給する手当額を
決めていきます。

加算2の手当額は、原則として支給するルールが決まっているので、
それを参考に決めていきましょう。
 【原則の支給ルール】
 ・副主任保育士・専門リーダーにあたる職位は月額4万円
 ・職務分野別リーダーにあたる職位は月額5000円

手当額が決まったら、ワークシート1のC欄に記入していきます。

《Step4》 就業規則や賃金規程に定めましょう!

Step1~3で決めたことを就業規則や賃金規程に定めます。
それぞれの規定例は、付録1を参考にしてみてください。

《Step5》 職員に周知しましょう!

支給対象となる職員に辞令を交付するときは、
辞令に、ワークシート1でまとめた「職位」「職務内容」「手当額」を記載し、
期待する役割を職員にしっかりと伝えます。

その他の職員には、就業規則や賃金規程の規定を周知するとともに、
加算2の支給対象である職位に期待する役割や、職位についた職員を周知するため、
任命された職員の名前や職位、職務内容をまとめて、園内に掲示してもよいですね。

掲示の例は、付録2を参考にしてみてください。

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職位に対して期待する役割がはっきりと決められていて、
任命された職員にしっかりと伝わっていると、
任命された職員は取組を進めやすくなります。

取組を進めるためには、任命された職員に任せきりにするのでなく、
園長や主任などがタイミングを見ながら関わっていくことも大切です。

期待する役割を「職務内容」として伝えるだけでなく、
実際の取り組んでいる姿を見ながら認めたり励ましたりして、
職員がやりがいを感じながら職務に取り組めるよう、
サポートしていきましょう。

ワークシートの取組を進める際にお困りごとがありましたら
Zoomなどのオンラインツールを活用してサポートいたします。
お気軽にお問い合わせくださいませ。

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取り上げてほしいテーマや情報がありましたらぜひお知らせください。

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