こんにちは!
社会保険労務士事務所こどものそら舎です。
今月の『こどものそらSDGs8通信』は次のラインアップでお送りします。
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【テーマ】
・KYTで保育事故予防に取り組もう!
【コンテンツ】
・ワークシート「保育事故予防のためのKYTシート」
【助成金】
・小学校等休業等対応助成金
・母性健康管理措置による休暇制度導入助成金
・母性健康管理措置による休暇取得支援コース
・キャリアアップ助成金 正社員化コース(令和4年度変更予定)
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内閣府では、保育施設で起きた事故やけがなどの件数や詳細をとりまとめ、
毎年1回公表しています。
昨年1年間に報告があった件数は2015件、
前年に比べて271件増加したという結果でした。
(内閣府:「令和2年教育・保育施設等における事故報告集計」の公表について
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/pdf/r02-jiko_taisaku.pdf )
最近も保育施設での事故やけがなどのニュースがありました。
園では事故やけがを予防するためにどんな対策をしていますか?
事故やけがが起きた後に、当時の状況や事故・けがの原因などを
「事故報告書」にまとめるとともに、
再発防止のための改善策を考えることもとても重要な対策のひとつです。
また、日々の保育のなかで起きた「ヒヤリ・ハット」の事例を共有して、
事故やけがの予防に役立てることも多くの園で行われています。
さらにもうひとつ、事故やけがが起きないように予防するための対策、
「保育事故予防のためのKYT」に取り組んでみましょう。
「KYT」とは「危険(K)」「予知(Y)」「トレーニング(T)」の
頭文字からできた言葉で、労働災害を予防する観点から生まれた訓練です。
これを保育の場面に応用して、保育事故予防のための取組をしてみましょう。
具体的には、保育の一場面を題材に次の4段階で検討していきます。
★『KYT4ラウンド法』に基づく「保育事故予防のためのKYT」★
【第1段階:現状把握】危険なところはどこか
【第2段階:本質追及】危険と感じたのはなぜか
【第3段階:対策樹立】どうすれば危険を回避できるか
【第4段階:目標設定】危険を回避するために具体的にどうするか
取り組む際は、コンテンツのワークシートをぜひご活用ください。
検討するシチュエーション、第1段階~第4段階で考えたことや話し合ったこと
を記入できるようになっています。
KYTで検討するシチュエーションは、
園で実際にあった「ヒヤリ・ハット」の事例から取り上げるのが
おすすめです。
「1件の重大事故の背後に、
29件の軽傷事故、
300件のヒヤリ・ハットがある」
と「ハインリッヒの法則」で示されています。
「ヒヤリ・ハット」は宝の山であり、
「ヒヤリ・ハット」を解消することは、
重大事故や軽傷事故を予防することに繋がります。
「ヒヤリ・ハット」の事例のほか、
保育中のよくある一場面などいろいろな状況を題材にして
KYTに取り組んでみてください。
KYTは職員研修などノンコンタクトタイムを活用して、
職員みんなで取り組むことが大切です。
「危険を予知する力」(危険感受性)を園全体で高めて、
「事故やけがが起こりそうな環境」があれば
「事故やけがが起こらない環境」に変えていきましょう。
事故・けがの予防は子どもの安心・安全を守るだけではなく、
保育に携わる職員の特に心の安心・安全を守ることに繋がります。
当事者である子どもだけでなく、職員も傷を負います。
自分を責めて自信をなくしてしまったり、
やりがいをなくして保育から離れてしまうこともあります。
KYTで「危険を予知する力」(危険感受性)を高めて
“保育事故ゼロ”を目指しましょう。
取組の進め方やワークシートの記入方法などご不明な点があれば、
お気軽にお問い合わせください。
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助成金のご案内
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【厚生労働省助成事業:小学校等休業等対応助成金】
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/pageL07_00002.html
〈制度の概要〉
次の1・2の子どもの世話をすることが必要な職員に対し、
有給休暇(賃金全額支給/年次有給休暇を除く)を取得させた園に
助成金が支給されます。
1.新型コロナウイルス感染症に関する対応として、
ガイドラインなどに基づき臨時休業などをした小学校等に通う子ども
2.新型コロナウイルスに感染した子どもなど、
小学校等を休む必要がある子ども
※「小学校等」とは、
小学校、義務教育学校の前期課程、特別支援学校、放課後児童クラブ、
幼稚園、保育所、認定こども園等のことです。
〈助成金額〉
有給休暇を取得した対象職員に支払った賃金相当額(全額)
※支給額の日額上限あり
〈助成金の対象となる有給休暇対象期間〉
令和3年8月1日~令和3年12月31日まで
〈申請期間〉
令和3年8月1日~10月31日の休暇
⇒令和3年12月27日(月)必着
令和3年11月1日~12月31日の休暇
⇒令和4年2月28日(月)必着
【厚生労働省助成事業:母性健康管理措置による助成金(2種)】
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11686.html
◎母性健康管理措置による休暇制度導入助成金
〈主な支給要件〉
・新型コロナウイルス感染症に関する母性健康管理措置として、
医師等の指導により休業が必要とされた妊娠中の女性職員が
取得できる有給休暇制度(賃金6割以上支給/年次有給休暇を除く)
を整備すること
・令和3年4月1日から令和4年1月31日までの間に、
当該休暇を合計して5日以上職員に取得させること
〈支給額〉
1事業場につき1回限り 15万円
◎母性健康管理措置による休暇取得支援コース
〈主な支給要件〉
・新型コロナウイルス感染症に関する母性健康管理措置として、
医師等の指導により休業が必要とされた妊娠中の女性職員が
取得できる有給休暇制度(賃金6割以上支給/年次有給休暇を除く)
を整備すること
・令和2年5月7日から令和4年1月31日までの間に、
当該休暇を合計して20日以上職員に取得させること
〈支給額〉
対象労働者1人当たり 28万5000円(1事業所当たり上限5人まで)
【厚生労働省助成事業:キャリアアップ助成金】 ★令和4年度変更予定★
https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/22syokan/dl/gaiyo-08.pdf
◎正社員化コース
現在の正社員化コースは、転換前後の雇用形態により以下のように
3種類にわかれています。
転換前→転換後:助成額(中小企業)/ (大企業)
1.有期 → 正規 : 57万円 /42万7500円
2.有期 → 無期 :28万5000円 /21万3750円
3.無期 → 正規 :28万5000円 /21万3750円
令和4年度の厚生労働省概算要求によると、
キャリアアップ助成金の助成対象を1.と3.に絞り込むなどの見直しが
行われており、2.が廃止される可能性があります。
今後進捗がありましたら改めてご案内いたします。
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◇「こういったことが知りたいな!」「話題のあれってどういうこと?」など
取り上げてほしいテーマや情報がありましたらぜひお知らせください。
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