こどものそらSDGs8通信

同一労働同一賃金への取組を進めよう!その1:必要なのは“均等待遇”?“均衡待遇”?ワークシートでチェックしよう!

こんにちは!
社会保険労務士事務所こどものそら舎です。

『こどものそら通信』今月号のテーマは、
「同一労働同一賃金への取組を進めよう!その1:
 必要なのは“均等待遇”?“均衡待遇”?ワークシートでチェックしよう!」
です。

会員限定コンテンツでは、
同一労働同一賃金への取組状況の確認や
正職員と正職員以外の職員区分ごとに必要な待遇を確認できるワークシートをご案内します。

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「同一労働同一賃金制度」(パートタイム・有期雇用労働法)は、
大企業では今年4月1日から施行されており、
中小企業では来年4月1日から施行されます。

この制度を一言で言うと
「同じ職場で同じ仕事・責任・負担であれば、
 常勤・非常勤に関係なく同じ賃金・待遇にしよう」
ということです。

逆に言うと、
「同じ職場で同じ仕事でも、責任や負担に差があるならば
 賃金や待遇に差があってもいい」
ということになります。

同一労働同一賃金制度でいう“待遇”には、
基本給や昇給、賞与、諸手当などの賃金だけでなく、
教育訓練や福利厚生などのあらゆる待遇が含まれます。

制度に対応するには、1.~6.のような段階を踏んで
取組を進めていくことが必要です。

1.職員区分の整理
2.職員区分ごとの待遇の確認
3.正職員とそれぞれの職員区分との待遇差の確認
4.待遇差がある場合はその理由の把握
5.理由が不合理ではないかの検討
6.理由が不合理であるならば不合理を解消するための是正策の検討

現在は大企業のみが制度の対象ですが、
来年4月1日からは中小企業も制度の対象となります。

今月号の『こどものそら通信』をきっかけに一歩ずつ進めていきましょう。

*****●会員限定コンテンツのご案内●*****

昨年の『こどものそら通信』11月号では“はじめの一歩編”と題して、
諸手当について取組を進められるワークシートをご案内しました。

今月号では、
「同一労働同一賃金制度で求められる“待遇”とは何か?」
という原点に立ち返り、
「正職員以外のそれぞれの職員区分で求められる待遇は“均等待遇”なのか?
それとも“均衡待遇”なのか?」を整理・確認できるワークシートをご案内していきます。

まずは、取組ワークシート1を使って、
同一労働同一賃金制度への取組が必要かを確認してみましょう。
【START】から順番に答えていくと、取組が必要か確認できます。

取組が必要だと確認できたら、
次は、取組ワークシート2を使って、
正職員と正職員以外のそれぞれの職員区分について、
求められる待遇が“均等待遇”なのか“均衡待遇”なのかを確認していきましょう。

取組ワークシート2の上部に、正職員と正職員以外の職員区分を書き出し、
それぞれの職員区分ごとに
【A・職務の内容】と【B・職務の内容・配置の変更の範囲】の各項目に、
○をつけたり記入したりしていきます。

○つけや記入の際は、取組ワークシート2の★記入例★や取組ワークシート3を
参考に進めてみてください。

※取組ワークシート2は、エクセル版もご用意しております。
 エクセル版をご希望の場合はこどものそら舎までご連絡ください。

※取組ワークシート3は、
 【A・職務の内容】と【B・職務の内容・配置の変更の範囲】が
 正職員と同じか異なるかを見分けるためのフローチャートです。

すべての項目が埋まったら、その職員区分に必要な待遇が
“均等待遇”なのか“均衡待遇”なのかがわかるようになっています。

最終結果が“均等待遇”になった場合は「正職員と同じ待遇」に、
“均衡待遇”になった場合は「正職員との業務・責任などの差に応じた待遇」に
することが求められます。

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今月号では、「2.職員区分ごとの待遇の確認」までの取組をご紹介しました。

取組を進めるにあたり、「これはどうしたら?」「これはどういうこと?」など
ご不明な点が出てきたらお気軽にお問い合わせください。
取組ワークシートを活用して一緒に取組を進めていきましょう!

『こどものそら通信』では、今月号、10月号、11月号と3か月連続で
「同一労働同一賃金制度」を取り上げる予定です。

10月号では、
「3.正職員とそれぞれの職員区分との待遇差の確認」からの取組を
ご紹介していきます。次号もお見逃しなく!

◆「同一労働同一賃金制度」への取組は職員のキャリアパスがあると
 より進めやすくなります。
 キャリアパスが整っていない、見直したい場合は、
 厚生労働省による助成金を活用して金銭的な負担感なく整えることもできます。

 ★おススメの助成金:「保育労働者雇用管理制度助成コース」
 職務、職責、職能、資格、勤続年数などに応じた階層的な賃金制度を整備・実施すると、
 50万円が助成されます。
 賃金制度の整備・実施した場合の助成金に加えて、
 職員の離職率についての目標を達成すると最大180万円が助成されます。

 ◎同一労働同一賃金制度は、
  自己評価・キャリアパスと一体で取り組むことが有効です。
  自己評価・キャリアパス構築のガイドとして、
  こちらの助成金を活用することをおススメしています。

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◇「こういったことが知りたいな!」「話題のあれってどういうこと?」など
取り上げてほしいテーマや情報がありましたらぜひお知らせください。

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