“保育園のキャリアパスや処遇改善に役立つ”保育用語検定
~保育用語検定で楽しく保育士のキャリアアップ~
保育園で採用したばかりの若手の職員が、保護者とうまくいかなかったり、何もいえなかったりして、ストレスに感じてしまい辞めてしまうことが多いんです。保護者支援はもちろん重要ですが、学校を出たばかりの職員には負担が重いのでしょうか。何か一つでもアドバイスをしてあげたいのですが。
1、保護者の話を聞いたり受容すること
2、一日一つ、保護者に助言指導すること
3、子どもの一日の様子を保護者に細かに伝えること
4、他の保護者の事例を紹介すること
5、保護者対応はベテラン職員とともに行うこと
答え(1つ)
答えの詳細 (例)
2001年改正の児童福祉法では、保育士は国家資格となり、業務に「保護者に対する指導」が加わりました。2009年施行の保育所保育指針では「保護者に対する支援」が盛り込まれました。こうして、保護者支援は保育士の専門性の高まりとともに子どものへの保育と同様に重要な業務となりました。いわゆる「子どもが好きで」保育士にあこがれて保育士になった学生にとって、子どもと関わる時間がうまくとれずに「ギャップ」と感じ、離職につながることも多いようです。
ですが、まずは難しく「考える」必要はありません。「考え方」を見直してみましょう。保育は、保育士だけで行うものではありません。保護者はその主体でありパートナーともいえます。保育士は保護者の保育を保育園という専門的な集団の力を活かして支えるのが役割になってきます。ですから「指導」や「支援」をしようと何かを一方的に伝えようと肩に力をいれるより、保護者の立場や存在を「聞き入れ」「受け入れる」ことからはじめてみるとどうでしょうか。子育てにおいて孤立しやすい保護者にとって、それが何よりの支えとなって、自分の子どもに安心して愛着を注ぐ活力源にもなってくるでしょう。子どもにその子らしさがあり、それを受容し成長を支えることできるのが保育士の強みの一つのはずです。保護者にもその保護者らしさがあります。奥の深いことではありますが、強みを活かして同じように受容し、一緒に子どもの成長を支え合っていきましょう。
保育士がいきいき働く、保育園が元気に動く仕組みづくりを支援している社会保険労務士・中小企業診断士の関山です。
専門はこれまでの保育業界での経験を活かした保育園の労務支援・運営支援と想い入れたっぷりの分野です。
珍しい経験から鎌倉・逗子・葉山地域の保育園さまを始め、全国の保育園さまからお問合せいただくことも増えてきました。
そこでここでは園長先生からの労務面やキャリアパスなどに関するご質問やご希望に応えて、
保育園や保育士に役立つ「保育園育て」「保育士育て」の各種ノウハウをお送りしていきます。
ぜひ日頃の保育園の運営や保育士の労務管理、人材育成、キャリアパスなどの参考にされてください。