問題 Q9 保護者からあなたへ

“保育園のキャリアパスや処遇改善に役立つ”保育用語検定
~保育用語検定で楽しく保育士のキャリアアップ~

最近の保育士はピアノがうまくできずに困っています。かといって運動遊びや伝承遊びもあまり関心がないようで、なんとなく保育をしているように感じてしまうこともあります。他園さんも同じでしょうか。せっかく保育士になったんですから、いきいきと保育を楽しんでほしいんですが。何かよい案などありますか。

1、ピアノの技術をキャリアパス要件に加える
2、ピアノの上手な先生が指導やマンツーマンでフォローをする
3、職員の興味関心を聞き、保育実践に活かせるか考える
4、ピアノの技術を処遇改善につなげる
5、子どもにとって音楽を使った遊びの重要性を説明し練習させる

答え(1つ)

答えの詳細 (例)

「子どもに対する理解を深め、保育士が主体的に様々な遊びと環境を通じた保育の展開を行うために必要な能力」を発揮して実践することが保育実践とすれば、保育実践はもちろんピアノに限定されるものではなく、子どもや保育者の個性や長所や興味関心、そして保育園の保育方針などにあわせて、身体を使った遊び、言葉や音楽を使った遊び、物を使った遊びなど、様々な楽器や方法があってよいんだろうと思います。リズム遊びや音楽遊びに関しても、ギターやウクレレなどの弦楽器、カスタネット、パーカッションなどの打楽器を取り入れている保育園さんもありました。比較的簡単に楽しめるオカリナやカリンバなどの民族楽器なども面白いかもしれません。もちろんピアノは音が響きやすく子どもにとっても親しみながら歌などを楽しみやすく、クラス活動にも期待される保育環境の一つでしょう。先輩職員や得意な職員がフォローしていき、少しずつ学びや実践の機会を与えて楽しさや技術を伝えていくのも一つの方法です。でも、職員配置に余裕がなくサポートもむずかしいときも多いかもしれません。何よりピアノが原因で保育に自信がもてないのはもったいないような気もします。保育実践や子どもの遊びの広がりに限りはなく、多様に展開していけるものでしょう。もし職員に苦手意識が強い場合、まずは職員が主体的その職員の興味関心もしくは趣味や特技を保育実践に活かしていくと職員も子どもも楽しく遊びが展開できる傾向もあります。関心のある分野や得意と感じる分野というものができてくると、保育に自信がもて楽しくなってくるものです。よりよい保育実践の在り方を引き続き園内で話し合われ、少しずつの工夫を大切にしながら実践されていってください。

 


保育士がいきいき働く、保育園が元気に動く仕組みづくりを支援している社会保険労務士・中小企業診断士の関山です。
専門はこれまでの保育業界での経験を活かした保育園の労務支援・運営支援と想い入れたっぷりの分野です。
珍しい経験から鎌倉・逗子・葉山地域の保育園さまを始め、全国の保育園さまからお問合せいただくことも増えてきました。

そこでここでは園長先生からの労務面やキャリアパスなどに関するご質問やご希望に応えて、
保育園や保育士に役立つ「保育園育て」「保育士育て」の各種ノウハウをお送りしていきます。
ぜひ日頃の保育園の運営や保育士の労務管理、人材育成、キャリアパスなどの参考にされてください。