“保育園のキャリアパスや処遇改善に役立つ”保育用語検定
~保育用語検定で楽しく保育士のキャリアアップ~
うちの保育園では病気がちな子も多い気がして気になっています。元気にすくすく育つこどもを保育目標にしてもいるんですが、そのために日頃からどんなことを意識したらよいでしょうか。
1、決められた投薬を欠かさないこと
2、医師やかかりつけ医に相談すること
3、病気をうつさないようにすること
4、発達過程なのであまり気にしないこと
5、視診を欠かさないこと
答え(1つ)
答えの詳細 (例)
まず保健分野で保育士が保育士として子どもや保護者と関わる際、常に基本にしておきたいのは「子ども自身が生まれながらにして本来もっている発達する力を援助すること」です。それを保育園という集団の相互作用のなかで保持増進し、生活の質を高めていけることができるのが、保健分野の醍醐味の一つといえるでしょう。
そのために日頃からあらためて意識して取り組んでいくことをお勧めしたいのは、「視診」「声かけ」「報連相」「記録分析」の4点です。まず「視診」は、登園から降園まで文字通り目で診て観察することです。鼻水、目やに、発疹、体や衣服の清潔さ、給食の食べ具合、午睡後の十分さ、表情など様々にありますので、一度保育園内でリストアップして職員間で共有するといいでしょう。次に「声かけ」は、視診とあわせてあたたかい対話を通じて子どもを受けとめることです。いわゆる「問診」と考えるとわかりやすいかもしれません。登園時や降園時は、保護者も「視診」し「声かけ」することもポイントになってきます。そしてそれらを職員間で報告・連絡・相談し共有する「報連相」の流れを作ることはここでも重要です。個人の職員からの観点からでは見落としもありえます。せっかくの保育のプロフェッショナル集団としての知見も活かしにくくなってしまうでしょう。最後は具体的な保育課程等に落とし込むための「記録分析」です。保育における保健も流れのなかで行うものであって、そのときだけの対処ではつながりが生まれにくいです。記録して分析をしてみて仮説を立てて取り組むことが、よりよい保育や元気な子どもたちの育ちを支えるためには必要ではないでしょうか。なお、「報連相」や「記録分析」は時間がかかりもれたりばらつきが出たりしやすいものでもあります。様々な手法がありますが、最近では専用のITツールも豊富に開発されてきたので、自園の環境にあわせて無理のない方法を検討してみるのもよいかもしれません。
保育士がいきいき働く、保育園が元気に動く仕組みづくりを支援している社会保険労務士・中小企業診断士の関山です。
専門はこれまでの保育業界での経験を活かした保育園の労務支援・運営支援と想い入れたっぷりの分野です。
珍しい経験から鎌倉・逗子・葉山地域の保育園さまを始め、全国の保育園さまからお問合せいただくことも増えてきました。
そこでここでは園長先生からの労務面やキャリアパスなどに関するご質問やご希望に応えて、
保育園や保育士に役立つ「保育園育て」「保育士育て」の各種ノウハウをお送りしていきます。
ぜひ日頃の保育園の運営や保育士の労務管理、人材育成、キャリアパスなどの参考にされてください。