パッチワークというチームワークへ(チーム保育と人間関係)

子どもたちや保護者には多くの優れた保育士等の力が必要です。
一方でいわゆる潜在保育士として、保育士等の資格を持ちながら保育所に勤務していない保育士等も多くいます。

多様な保育や保護者に対する子育て支援の観点からも、潜在保育士を含めた多様な保育士等の専門性が保育所に求められていきます。

そのとき、フルタイム勤務の保育士等を前提とした人間関係やチームワークでは、参加しようにも限界があるかもしれません。

いわゆるパート職員や非正規職員等の呼び方は、
同一労働同一賃金の観点からも、同じ「職員」です。

短時間勤務、職務限定、職地限定、無期雇用等の、
多様な正職員や多様な働き方が生まれている社会的な背景もあります。
定年の考え方も様々です。

そこで、様々なキルトを編み合わせたパッチワークのような、
人材活用やチーム保育の在り方をイメージしてみましょう。

職員もその人間関係もより多様性が増すなか、リーダー等であるあなたを含めた全職員が、多様なキルトのピースであるとともに、
お互いがお互いをつなぎあわせることできる職場作りをすることが役割になります。

その意味では、保育所でのチームマネジメントはパッチワークマネジメントです。
人間関係に柔軟性があり、製作や造形活動等に親しみのある保育士等だからこそできる、パッチワークというチームワークです。全ての人材が色とりどりのかけがけのない素材です。

パッチワークマネジメントの導入例では、
例えば職員一人一人が似顔絵を書いたキルトや折り紙等を持ちより、
四角い模造紙等に組み合わせ、入り口や職員室等の壁面に掲示します。

ポイントは、職員一人一人に隙間が生まれないように、
細かく編み合わせるようにすることです。また気軽に組み替えて変化させていくことです。

職員同士が支え合い補い合うイメージを可視化でき、
これまでシフトや担当等の関係で接点の少なかった職員同士とも声かけ等のコミュニケーションが進みます。

よりきめ細かい人間関係が動機づけられ、
保育への活力や一体感が職場から自然と生まれる感覚を実感できることでしょう。

 

☆園ごとの具体的な雇用管理やマネジメント等の働きやすい職場環境づくりのための対策などはご遠慮なくご相談ください☆
(社会保険労務士事務所こどものそら舎:http://kodomonosora.jp/